あとがき部屋

 『夜の蜘蛛』をお読みいただき、ありがとうございました。
 執筆を始めたのが2014年の9月29日。そう考えると、番外編までまるっと完結したのが2016年の8月14日なので、実に二年手前、夜の蜘蛛を執筆していたことになります。
 長丁場となりました。お付き合いくださった読者様、ありがとうございます。完結してから読んでくださった方もありがとうございます!

 夜の蜘蛛の執筆は、文月れとろにとって大きな経験となりました。
 長いお話を完結させることができたのは夜の蜘蛛が初めてとなります。
 それだけに、書いてて難しいことがあったり、設定の不備で大苦戦したり、お話が破綻したりと、たくさんの障害が私の前に立ち塞がりました。
 それでも完結できたのは、ひとえに読者の方々のおかげです。本当にありがとうございます!

 すこし作品の内容にも触れていきましょう。
 番外編まで読んだ後で見てくださったら幸いです。

 まずは本編。
 夜の蜘蛛は国のお尋ね者、知朱が別世界へ行き、祇明の計画に巻き込まれる。そんなお話です。
 こう書くと祇明が悪者みたいに見えますが、そんなことはないですからね。
 振り回されながらも、やがては警戒心を解き、祭凰館の一員となりました。
 知朱に仲間ができた瞬間です。
 きっと蛇火に戦いを挑んでは力及ばず、そんな毎日を過ごすのでしょう。

 番外編、沙羅木組と瓦版屋では、沙羅木組の抱える事情にちょっとだけメスを入れた話になります。
 泥松、黒助、切餅子、夜顔、そして沙羅木。
 彼らは憎めない敵キャラとして活躍する予定だったのですが……。あんまり出番はなかったですね。
 泥松は簡単に話の空気を軽くできるので、私としては使いやすかったです。

 凪に舞う鳥の如くでは、知朱の過去に焦点を当てた回になりました。
 知朱本人も遠く忘れてしまっていた自分の味方、飛鳥の登場回ですね。
 全てを忘れ、生きるために強くなる知朱。そして全てを覚えていて、密かに知朱を守り続けた飛鳥。いいコンビです。
 いずれ飛鳥を主人公に書きたい話はあるのですが、それは追々ということで。

 祭凰館の追憶では、ついに祇明や蛇火の過去について切り込みました。
 本編で回収されなかった、斬られた石の伏線をようやく回収できてすっきりしたのを覚えています。
 過去のお話ということで、あれやこれやらと大苦戦したり、文章を書く上で挫折にぶつかったりしたという意味でも思い入れの深いお話になりました。
 祇明を書くのは楽しかったです。祭凰館の皆と同様、読者の皆さまにも惚れ込んでいただくことを目指して!

 先ほども言いましたが、長いお話が完結したのは夜の蜘蛛が初めてです。
 というより、数話続く物語という意味では、棒人間と七色さんを含めて二作目だったりします。
 色々思い悩みながら書いた作品です。今回の経験を元に、更にレベルアップを重ねていきたいと思っているので、文月れとろをこれからもよろしくおねがいします!

 では、この辺りで後書きを閉じさせていただきます。
 またどこかでお会いしましょう。
 文月れとろでした。


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