戌束


戌束(いぬつか)

 魚の町の学者。影明郷の、特に萌芽領の歴史について調べている。
 『我侭に生きねば活きているとは言わぬ』という自らの口癖を矜持とし、その言葉通り奔放で自分勝手な性格。
 祭凰館の学者である聡流とは馬が合わず、顔を合わせればすぐさま舌戦になってしまう。
 聡流と比べて強かで型に嵌らぬ思考回路を持っているが、聡流からは『学者ではなく発明家にでもなればいい』とよく言われている。
 ものを喋るたびにどこか大げさな響きになるのは、彼独特の熱がこもってしまうのが原因。
 助手である隠には「もう少し自分勝手になっても良い」とよく教えている。
 その甲斐あってか、時間が解決しただけなのか、隠が懐いている人間は今のところ彼だけである。
 刀を握ればそこそこに戦えるらしいが、本人曰く『雑兵五人にも満たない』程度の強さらしい。
 それでも戌束曰く『雑兵一人にも満たない』程度の聡流には勝てると自負している。
 しかし『刀で勝ってもつまらん。同じ土俵で勝たねば意味がない』と考えているようで、それなりの意地も持ち合わせているようだ。
 なにかしらの万術を扱えるようだが、戦闘向きなので殆ど使うことはない。


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